くらしのぞくしん
暮らしの俗信
国内
流言・風説
- どんな話か
- ウサギ肉やカラスの鳴き声、天狗にまつわるものなど、暮らしの中で語られたさまざまな禁忌と言い伝え。
- 細部
- 富山市山田地区に伝わる暮らしの言い伝えをまとめたもの。妊娠中や子育て中の家ではウサギの肉を口にすると赤子が生まれつきの欠損を持つとされ、肉類全般を避ける風があった。カラスが甲高い声で「かわいい」と鳴くのは誰かの死が近い知らせだが、当の本人にはその声が聞こえないといい、逆に不快な鳴き方をしたときも近隣で死者が出る兆しとされた。このほかツバメが天井裏に営巣すると火除けになるという言い伝えもある。子どもが泣き止まないときには「そんなに大声で泣くと天狗にさらわれるぞ」と諭す文句も使われ、動物や妖怪を介して日々の暮らしを戒める知恵が息づいていた。
- 広まり方
- 1983年の『民俗採訪』所収、国学院大学民俗学研究会による富山県婦負郡山田村の調査記録にまとめて記されている。
- 地域
- 富山県富山市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ