きかいちょうのしをめぐるよっつのぞくしん
喜界町の死をめぐる四つの俗信
国内
流言・風説
- どんな話か
- 死の前兆としての鴉の声、葬列の通路に置く里芋の魔除け、死者の夢を待ち望む墓参りなど、喜界島に伝わる死にまつわる四つの俗信。
- 細部
- 喜界島には死にまつわるさまざまな俗信が伝えられている。人が死ぬ前には必ず鴉が鳴くとされ、その声は死の予兆として受け止められていた。また葬式の行列が通る家々では、根引きしたバシ(里芋の一種)を三本、門口に揃えて置く習わしがあり、これはあらゆる妖しいものが家に入り込まないようにするための魔除けだという。死者が出たあとは一週間ほど墓参りを続けるが、その間に死んだ者の夢を見ないと「夢をみせんなあ」と言って心配するほど、夢を見ることを当然のものと考えていた。一方で、死の穢れは海では嫌われず、かえって漁が良くなるともいわれるが、自分の家に不幸があった場合は17日か30日のあいだ漁を休むことになっていたという。
- 広まり方
- 1933年・1935年の『旅と伝説』(竹内譲)と1942年の『民間伝承』所収、高谷重夫「吉と凶の問題」に記録がある。
- 地域
- 鹿児島県喜界町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ