やろかみず
やろか水
国内
流言・風説
- どんな話か
- 大雨の夜に「やろかやろか」という声に応えてしまうと、木曽川の水が溢れて一帯が水没するという言い伝え。
- 細部
- 何日も雨が降り続き、木曽川の水かさがどんどん増していたときのことである。深夜、どこからともなく「やろかやろか」と繰り返し叫ぶ声が聞こえてきた。たまりかねたある男が「いこさばいこせ」と言い返してしまうと、たちまち川の流れは勢いを増し、坂の下一帯はすっかり水に呑み込まれてしまったという。また別の言い伝えでは、木曽川の鵜飼屋にある井関を見守っていた男が、扉が苦しげにきしむ音を耳にして様子を確かめに出たところ、やはり同じ「やろかやろか」という声が聞こえ、思わず「よこさばよこせ」と口走ってしまう。その瞬間、あたり一帯は水の下に沈んでしまったと語られている。声に応えてはならないという戒めを伝える話である。
- 広まり方
- 1916年刊行の『郷土研究』所収、鈴木鐸の報告と、1923年刊行の『郷土趣味』所収「尾張犬山の口碑伝説」の双方に記録がある。
- 地域
- 愛知県犬山市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ