つきをよごしたたたり
月を汚した祟り
国内
流言・風説
- どんな話か
- 人が月に降り立った直後に月が赤らみ、その後の長雨と不作はそのせいだと語られた話。
- 細部
- 宇宙船が月へ到達してから幾日もたたないうちに、夜空にかかる月が赤みを帯びて見えたという。村ではこれを不吉のしるしと受け取った。果たしてその後は雨が降り続き、天候が定まらないまま稲の実りも悪かった。人が月へ踏み込んで汚したことが原因であり、遠く離れた湖北の田畑まで巻き添えを食ったのだと、住民は憤りを込めて語っている。遠い世界の出来事が在来の天変解釈の枠に取り込まれ、身近な農作の不振と結びつけられた例である。
- 広まり方
- 1970年刊の『余呉村の民俗―滋賀県伊香郡余呉村―』(東洋大学民俗研究会)の口承文芸の章に記録がある。
- 地域
- 滋賀県長浜市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ