てんぐつぶて
天狗礫
国内
流言・風説
- どんな話か
- どこからともなく石が飛んでくる怪現象。天狗や狐狸の仕業とされ、遭遇すると病気になったり狩りが不調になったりすると言われた。
- 細部
- 石川県金沢市では宝暦5年(1755年)、尾張町・今町で昼夜を問わず石が飛び、以後も頻発した記録がある。江戸では嘉永7年(1854年)、麹町の商人宅で天狗礫が多発し、屋根に上って犯人を探しても背後から石が飛び、振り向けば反対側から飛来した。遠野地方では2本の尾を持つ大狐の仕業とする話も残る。江戸の家では一度に20~30個、時には50~60個の小石が飛び、人に当たっても傷が残らなかったと記録されている。
- 広まり方
- 原因不明の投石現象は、現代では西洋のポルターガイスト現象と同種のものとしてしばしば紹介され、超常現象を扱うサイトなどで海外の類似事例と比較対照されることもある。目に見えない何者かが石を投げてくるという構造は、現代の怪奇現象報告における投石系ポルターガイスト譚の原型といえる。
- 地域
- 石川県、江戸・東京、岩手県遠野など各地
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ