とうぼくなきやまのてんぐだおし
倒木なき山の天狗倒し
国内
流言・風説
- どんな話か
- 夜の深山で、大木を鋸や斧で伐るような音に続き、地響きとともに大樹の倒れる轟音が聞こえる。音のした場所へ行っても、倒木も伐採跡も一切見つからない。
- 細部
- 鹿児島県・大分県では「そら木倒し」「空木返し」と呼ばれ、四国では「古杣」として同種の怪異が伝わる。天狗の仕業とされることが多いが、地域によってはムジナ・狸・狐、あるいは山の神の仕業ともいう。長野県南佐久郡北相木村では冬に多かったと記録され、民俗学者・桜井徳太郎は、人里離れた山中を歩く不安な心理がこの種の伝承を生んだと論じた。
- 広まり方
- 山仕事の現場の口承として各地で記録され、県史の民俗編や怪異・妖怪伝承データベースを通じて知られている。
- 地域
- 全国の山間部(長野県・奈良県・岡山県など)
- 年代
- 不明(近世以降に記録)
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ