つるのからすとしのぜんちょう
都留のカラスと死の前兆
国内
流言・風説
- どんな話か
- カラスの鳴き方や寺の本堂の揺れ、仏壇の音などが死の前触れとして各地の集落で語られている俗信。
- 細部
- 都留市内の各集落には、人の死を予告するとされるさまざまな俗信が伝わっている。もっとも広く語られているのはカラスにまつわるもので、鳴き方が悪いと死人が出るといわれ、屋敷神のマオウサンのそばで鳴いて尾の向いた方角の家に不幸が起こるとする土地もある。不思議なことに、実際に死人の出る家の者にはそのカラスの声が聞こえないともいう。カラス以外にも、男性が亡くなるときには寺の本堂がガタガタと揺れる、女性への虫の知らせは台所で物音がする、仏壇が鳴る、身内の夢に死者の魂が寺へ向かう姿が現れるといった前兆が金井・鹿留・小形山・与縄・平栗加畑など各集落で聞き取られており、共通する型を持ちながらも細部の言い回しは土地ごとに少しずつ異なっている。
- 広まり方
- 『金井の民俗』『沖の民俗』『小形山の民俗』『与縄の民俗』(いずれも都留文科大学民俗学研究会、1967~1972年)と、1985年の『平栗・加畑の民俗 山梨県都留市宝』の葬制・俗信の章に、集落ごとの聞き取りとして記録されている。
- 地域
- 山梨県都留市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ