おおつきのからすがつげるしのきざし
大月の烏が告げる死の兆し
国内
流言・風説
- どんな話か
- カラスの鳴き方が悪いと死人や不幸の前触れとされ、寺と縁の深かった人が死ぬ際にはお勝手の物音や読経が聞こえるとも語られた。
- 細部
- カラスの鳴き声にまつわる言い伝えがいくつも残っている。鳴き方がふだんと違って悪いと感じられるときは、近いうちに誰かが亡くなったり、よくないことが起きたりする前触れだとされた。とりわけ墓地でカラスが鳴くのを耳にすると、それは間もなく死者が出る知らせだと受け止められていた。また、生前に寺と深い縁のあった人、良い意味でも悪い意味でも寺と関わりの強かった人が亡くなろうとするときには、誰もいないはずの寺の台所でことりと音がしたり、本堂の方から読経の声だけが聞こえてきたりすることがあるといわれる。死の気配は、鳥の声や物音といった形でひそかに知らされるものだと考えられていたようである。
- 広まり方
- 1977年刊行の『上和田の民俗』所収、都留文科大学民俗学研究会による人の一生・葬送および信仰の記録にある。
- 地域
- 山梨県大月市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ