しのよちょう
死の予兆
国内
流言・風説
- どんな話か
- 大きな船に乗る夢を見ることは、彼岸からの迎えを意味する凶夢で、死の前触れとされた高鍋の俗信である。
- 細部
- 高鍋町に伝わる葬送にまつわる俗信の一つで、大きな船に乗る夢を見ることは吉夢ではなく凶夢とされた。船は彼岸、すなわちあの世から先祖や死者が迎えに来る乗り物と考えられ、そのような夢を見た者は近く死を迎える前触れだと恐れられたという。彼岸を海の彼方や川の対岸にたとえ、死者の魂がそこから船で渡ってくると想像する発想は、一般に日本各地の他界観にも見られる。高鍋のこの俗信も、そうした他界観を背景に語られてきたものと考えられる。
- 広まり方
- 『宮崎県史 資料編 民俗2』(1992年)、田中熊雄「死の予兆」(第七章第四節「葬制」)に記録がある。
- 地域
- 宮崎県高鍋町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ