しのよちょう
死の予兆
国内
流言・風説
- どんな話か
- 神々の立ち話を盗み聞いた旅人が我が子の水難の運命を知り用心したが、結局は襖の水の絵に命を取られたという。
- 細部
- 三豊市に伝わる話である。ある旅人が道中で宿を探しあぐね、やむなく神さまの祠で休ませてもらっていた。すると夜中に別の神さまがやってきて、「子どもが生まれる」と言って迎えに来たが、宿を貸している神さまは「客がいるので今は行けない、戻ってきたら結果を話してくれ」と答えたという。しばらくして戻ってきたその神さまは、生まれた子は水難に遭う運命にあると告げた。旅人が家に帰ると、確かに我が子が生まれていたため、水難を避けようと十五、六歳になるころまで用心を重ねていた。ところが結局、部屋の襖に描かれていた水の絵によって命を落としてしまったのだという。神々の会話を盗み聞いたことで知った運命が、そのとおりに実現してしまう話である。
- 広まり方
- 1973年の『民俗採訪』所収、國學院大學民俗学研究会「香川県三豊郡詫間町」に記録がある。
- 地域
- 香川県三豊市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ