しにんのしゃっきんとり
死人の借金取り
国内
流言・風説
- どんな話か
- 亡くなったはずの十六歳の娘が動き出して戸を開けようとし、六部への借金を取り立てに来たと語ったという話が伝わる。
- 細部
- 沼田のある家で十六歳の娘が息を引き取り、家族が葬儀の相談をしていたところ、亡くなったはずの娘が突然動き出して戸を開けようとした。驚いた家族と取っ組み合いになり、皆その場から逃げ出してしまった。一人の男が思い直して引き返し娘に問いただすと、この家にお金を貸したまま亡くなった六部がおり、その金を取り戻すまでは娘を成仏させないというので取り立てに来たのだと語った。家の者に尋ねると確かにそうした貸し借りがあったことが分かり、娘の手に金を握らせたところ、娘はばったりと倒れてそのまま動かなくなったという。
- 広まり方
- 1982年刊『群馬県史 資料編27 民俗3』所収、井田安雄がまとめた群馬の世間話の項に記録がある。
- 地域
- 群馬県みなかみ町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ