おおとしのひ
大歳の火
国内
流言・風説
- どんな話か
- 大晦日の晩に絶やしてはならない火を消した下女お夏が、火を貸してくれた見知らぬ男たちに長持を預かり、後に中から出た小判で寺を建てたという伝承。
- 細部
- 揖斐川町に伝わる話で、裕福な家に奉公していたお夏という下女が主人公である。元日まで消してはならないとされていた火を大晦日の夜にうっかり絶やしてしまい、困り果てて外へ出ると、白木の長持ちを担いだ二人の男が現れた。男たちは火を分けてやる代わりに、その長持ちをしばらく預かってほしいと頼み、お夏は引き受けた。ところがその後いくら待っても男たちは荷物を取りに現れなかったため、お夏は主人に事の次第を打ち明け、長持ちの中を確かめてみると小判が詰まっていた。この金を元手にお夏は一寺を建立し、ナツヘイ寺と名付けたと伝わる。
- 広まり方
- 1972年の『民俗採訪』に収録された國學院大學民俗学研究会「岐阜県揖斐郡谷汲村」の報告にみえる。
- 地域
- 岐阜県揖斐川町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ