かがのかそうばにひびくむすめのこえ
加賀の火葬場に響く娘の声
国内
流言・風説
- どんな話か
- 関町の町人半兵衛が夜、火葬場のそばで火の中から女の声を聞き、敷地村の肝煎の娘だと知れたが、実はその日娘が亡くなっていた。
- 細部
- 関町に暮らす半兵衛という町人が、ある晩火葬場のそばを通りかかったところ、燃える火の中から女の声が聞こえてきた。恐ろしさをこらえて耳を澄ませると、声の主は敷地村で肝煎を務める家の娘だと名乗ったという。不審に思った半兵衛が翌日敷地村の肝煎宅を訪ねてこの出来事を話すと、まさにその日、そこの娘が病を患って亡くなり、荼毘に付されたばかりだったことが分かった。死の知らせが本人よりも先に、火の中の声となって届いた怪異譚である。
- 広まり方
- 1931年の『旅と伝説』に掲載された、宮本謙吾「聖城怪談録」に記録がある。
- 地域
- 石川県加賀市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ