にんぷ
妊婦
国内
流言・風説
- どんな話か
- 懐妊中の武家の妾が出産間際に土蔵で行方不明になり、二階で発見されて無事に子を産んだが、本人に出産の記憶はなかったという。
- 細部
- 金沢市に伝わる話では、ある武士の妾が身ごもり、十一か月目になってようやく産気づいたため、家の者が産婆を呼びに走った。ところが、その間に産婦本人の姿が見当たらなくなってしまう。夜になって土蔵の二階から人の苦しむような声が漏れ聞こえてくるので、家の者が驚いて様子を見に行くと、そこに件の産婦がおり、そのまま無事に子を産み落とした。後になって何があったのか尋ねても、本人は何ものかに連れ去られるのではないかと恐ろしくなり呆然としてしまい、それから先のことは何も覚えていないと答えるばかりであったという。
- 広まり方
- 1955年の『日本民俗学』所収、千葉徳爾「民俗資料の量に関する一問題」に記録がある。
- 地域
- 石川県金沢市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ