くも
蜘蛛
国内
流言・風説
- どんな話か
- 西ノ島町には、魚をせびる海辺の老婆や握り飯を頭で食べる女房の正体が山姥だったとする話が二つ伝わる。
- 細部
西ノ島町に伝わる、山姥をめぐる二つの怪異話である。ひとつは、夜釣りに出かけると海岸に現れて鯖をねだる老婆の話で、断ると船を沈めると脅されたため、ある晩後をつけて風呂桶で眠っていたところに蓋をし、大石を乗せて火で焼き殺したところ、長い年月を経た山姥の正体を現したという。もうひとつは、大工のもとへ嫁いできた見目麗しい女房をめぐる話で、何日経っても食事をとる様子がなく、こっそり様子をうかがうと頭の中へ握り飯を詰め込むようにして食事を済ませていた。
離縁を切り出されると別れの風呂に入るよう求められ、風呂桶ごと山へ運ばれかけるが、大工はすきを見て桶から抜け出すと、道すがら待ち構え、追いついてきたところを炎で退治し、山姥の正体を暴いたという。
- 広まり方
- 1952年発行の『民間伝承』に松浦康麿が「ヤバンバの昔話二つ」として報告した事例で、西ノ島町に伝わる山姥の昔話二話をまとめた記録である。
- 地域
- 島根県西ノ島町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ