くも
蜘蛛
国内
流言・風説
- どんな話か
- 足に糸を巻いて人を水へ引き込もうとした蜘蛛を、糸を柳の根へ移し替えて出し抜いた話。
- 細部
- 日の暮れかかるころ、川べりの畑で百姓が一息ついていると、どこからか一匹の蜘蛛が近づいてきて足に糸を絡め、そのまま川へ下りていった。怪しく思った男は糸をほどき、そばに立つ柳の根へ巻きつけておく。しばらくすると、その柳は根こそぎ水の中へ引き込まれてしまった。水の主であるガワタが人を川へ引き入れて尻の子を抜こうとしたのだが、人の知恵のほうが上回ったのだという。河童の類が虫の姿を借りて現れる語りとして目を引く一話である。
- 広まり方
- 1991年の『民俗文化』所収、菅沼晃次郎による近江の河童資料に載る。
- 地域
- 滋賀県長浜市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ