きつねのよめいり
狐の嫁入り
国内
流言・風説
- どんな話か
- 梅雨入りのころにサアーッと音を立てて降り過ぎる雨を、狐の嫁入りと呼んだという。
- 細部
- 梅雨に入るころ、急にサアーッと音を立てて降り出す雨がある。稗谷ではこれを狐の嫁入りと呼んだ。名そのものは獣の婚礼を思わせるが、ここで語られているのはあくまで季節の変わり目に落ちる雨の呼び名である。天候の急な移ろいに獣の名を与えるこの言い方は、短い聞き書きでありながら、暮らしのなかで空模様がどのように受け取られてきたかを伝えている。名づけが日々の観察と結びついている例といえる。
- 広まり方
- 1995年刊『稗谷の民俗―滋賀県甲賀郡甲南町稗谷地区―』の「八 口承文芸」(東洋大学民俗研究会)に記録がある。
- 地域
- 滋賀県甲賀市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ