いいだのきつねのよめいりとかえしたちょうちん
飯田の狐の嫁入りと返した提灯
国内
流言・風説
- どんな話か
- 山道で狐の花嫁行列に出くわした老人がちょうちんを持ち帰り、返してやると礼を受けた話。
- 細部
- 町からの帰り道、山を越えていた老人が、尻尾の覗く花嫁とその供に行き合った。尻尾が出ていると声をかけると尾は次第に短くなったが、老人が笑い出すと二人は手にした灯りを投げ捨てて逃げ去ってしまう。珍しい拾い物をしたと喜んだ老人は、それを家へ持ち帰った。ところがその晩、狐が訪ねてきて、灯りがないと娘の婚礼が立ち行かないと訴える。はじめは断った老人も哀れになって返してやった。すると夜になって、見事なちょうちんが連なって灯る光景を目にすることができ、翌晩には狐が礼の馳走を運んできたという。
- 広まり方
- 1989年刊の『長野県史 民俗編 南信地方 ことばと伝承』第十二編口頭伝承、第三章世間話のきつねの話に三件が収められている。
- 地域
- 長野県飯田市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ