かみのけ
髪の毛
国内
流言・風説
- どんな話か
- 天明年間、秋田城下の外科医稲見升有が癰を治療した際、傷口から大量の髪の毛が出てきたと伝えられている。
- 細部
- 秋田城下で外科を専門としていた官医の稲見升有が、天明年間にある患者の癰、いわゆる悪性の腫れ物を治療していたときの出来事である。膿を出そうと傷口を切開したところ、そこから大量の髪の毛のようなものが次々と出てきたという。外科的な処置の最中に人体から髪の毛が現れるという報告は、当時の医学の常識では説明のつかない怪異として書き留められた。実際の症例記録に紛れ込む形で怪異が語られている点が、この話の特徴といえる。
- 広まり方
- 『続日本随筆大成』1980年収録の橘南谿「黄華堂医話」に記録が残る。
- 地域
- 秋田県秋田市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ