かみかくし
神隠し
国内
流言・風説
- どんな話か
- 皆野町で明治35年の秋、行方不明になった7歳の子が、神道様の託宣どおり南方のヘエトオ穴という岩屋で見つかった。白い髭の老人と一緒にいたといい、木の実を食べたつもりが木の皮を齧っていたという。
- 細部
- 皆野町では明治三十五年の秋、7歳の子どもが忽然と姿を消してしまった。困り果てた村の者たちが神道様に伺いを立てたところ、「南の方角にある大きな岩のそばにいる」との託宣が下った。告げられた通りに南の方角を探し歩くと、ヘエトオ穴と呼ばれる岩屋のあたりで、子どもは無事な姿で見つかった。何があったのか尋ねてみると、白い髭を生やしたお爺さんとずっと一緒にいたのだと語った。お爺さんから「モロコシ」をもらって食べていたつもりだと本人は話していたが、よく確かめてみると、実際に口にしていたのは、ちょうど口の高さにあった木の皮であり、それを齧って食べてしまっていたことがわかったという。
- 広まり方
- 1976年刊行『秩父民俗』所収「聞き書き七題」、中田稀介の記録による。
- 地域
- 埼玉県皆野町
- 年代
- 明治時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ