かみかくし
神隠し
国内
流言・風説
- どんな話か
- 人が山や森、あるいは町中で忽然と姿を消す現象を、神や天狗の仕業と説明した民俗上の概念。
- 細部
- 山や森など「神域」とされる場所で人が行方不明になる現象を、神や天狗にさらわれたためだと解釈したのが神隠しである。天狗の仕業とされる場合は「天狗隠し」とも呼ばれる。室町時代に世阿弥が著した能「花月」には、清水寺の稚児が天狗にさらわれて諸国を巡り歩く筋が描かれており、古くから広く知られた概念だったことがわかる。江戸時代の随筆『耳嚢』にも太鼓や鉦を鳴らして行方不明者を捜す記録が残り、青森県の天狗岳や千葉県の「八幡の藪知らず」など、伝承地は全国に点在する。
- 広まり方
- 現代でも神隠しという言葉は、迷子・家出・誘拐・失踪といった現実の出来事を語る際の比喩表現として使われ続けている。原因不明のまま人が消える出来事に物語を与えるという構造そのものが、忽然と人が消える系統の現代都市伝説・失踪怪談の骨格となっている。
- 地域
- 全国(「天狗山」等と呼ばれる山に伝承が集中)
- 年代
- 室町時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ