かめ
亀
国内
流言・風説
- どんな話か
- 南あわじ市の沼島や由良で伝わる竜王祭りの話で、供物を捧げると多数の亀が集まり海面や水面を埋め尽くすという。
- 細部
- 沼島では8月1日に龍王祭が営まれ、八幡宮に仕える社僧が供物を捧げる神事が続けられてきた。祭りが始まると、供物を置いた場所の周辺に無数の亀が押し寄せ、その数は大小合わせて数千に及び、あたり一帯の海面を覆い隠すほどだという。時間をおいて供物を海へ投げ入れると、亀たちはそれをたいらげてから引き上げていく。由良の港近くにも同様の言い伝えがある。海に突き出た平生と呼ばれる石の上で、6月3日になると八幡社の僧が竜王祭りを執りおこなうという。この時には数万匹ともいわれる亀が池のほとりに群がって水面を埋め、祭事が終わるとまもなく散っていくとされ、年による違いはないと語り継がれている。
- 広まり方
- 1983年の『続日本随筆大成別巻』所収「年中故事」(玉田永教)と、1977年の『日本随筆大成第三期』所収「塩尻」(天野信景)の双方に記録がある。
- 地域
- 兵庫県南あわじ市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ