いぬのなきごえ
犬の啼声
国内
流言・風説
- どんな話か
- 山陰から聞こえた犬の鳴き声が異様な唸り声に変わり、向かいの山へ移っていったという怪異談。
- 細部
- 南会津の山中で実際にあったと語られる話である。ある日の午前中、山の陰から犬の鳴き声が聞こえてきたが、やがてその声は「グエングエン」と、あたりを激しく回るような異様な唸り声に変わった。声はそのまま向かいの山のほうへ移っていき、しばらくすると再びふつうの犬の鳴き声のように聞こえるようになったという。同じ地域には、風のまったくない日にクヅレ澤という沢を通ると、草や木が音を立てるように大きくなびいたという話もあわせて伝えられている。
- 広まり方
- 1938年刊『旅と伝説』所収、野口長義「南会津の民俗(二)」に記録されている。
- 地域
- 福島県檜枝岐村
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ