いぬ
犬
国内
流言・風説
- どんな話か
- 堂守の老人が居眠りをしても時間になると起こしていた犬が、ある晩は自らも眠り込んで鐘を撞き損ねた責任を取り、舌を噛み切って命を絶ったという。
- 細部
- 堂を守る老人には長年連れ添った一匹の犬がおり、老人が居眠りをしてしまっても、鐘を撞くべき時刻になると必ず起こしてくれていた。ところがある晩、老人だけでなくその犬までもがうっかり眠り込んでしまい、決められた時刻に鐘を撞くことができなかった。この失態の責任を痛感したのか、その晩のうちに犬は自ら舌を噛み切って命を絶ってしまったという。人に尽くす動物が、人以上に厳しく己の役目に殉じた話として語り継がれている。
- 広まり方
- 1928年の『旅と伝説』所収、平山蘆江「天の橋立にて」に記録がある。
- 地域
- 京都府宮津市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ