きたからみなみへとぶひとだま
北から南へ飛ぶ人魂
国内
流言・風説
- どんな話か
- 尾を引く橙色や青白い火の玉が空を横切るのを人魂やタマセと呼び、色や音から死者の魂と結び付けて語る。
- 細部
- 茨城町では、北から南へ飛ぶ尾付きの火の玉を人魂、またはタマセ(魂)と呼んだ。くすんだ橙色の火が大きく見え、実際の大きさの数倍もある尾を引きながら約十秒光って消えた例があり、青白い火の玉が近所の欅の木の辺りに落ちた際にも、家の人は魂だと話した。日暮れ時には青いノロを引くタマセが風を切るような音を立て、その音で飛来を知った例もある。一方、旧暦のお盆の晩に空が光った出来事は人魂と受け止められたが、翌日の新聞は隕石の落下と報じた。更科公護が『茨城の民俗』(1981年)に記録している。
- 広まり方
- 1981年の民俗誌に、光る鳥や火柱と合わせて発光現象の聞き取りとして収録されている。
- 地域
- 茨城県茨城町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ