せんししゃのひのたま
戦死者の火の玉
国内
流言・風説
- どんな話か
- 戦争末期、合同葬へ向かう道すがら直径一メートルほどの青白い火の玉が西の空へ飛んでいくのを見たという。
- 細部
- 戦争も末期にさしかかった頃、戦死者の合同葬が営まれる会場に向かって歩いていた人が、ふと東の空を見上げると、直径一メートルほどもある青白い火の玉が矢のような速さで西の空へと飛んでいくのを目にした。これは戦争で命を落とした人々の魂が一つに集まって飛んでいるのだろうと感じたその人は、恐ろしさよりも深い感慨に打たれ、涙を流しながらその光を見送ったという。大きな喪失の時代の記憶と結びついた怪光の話である。
- 広まり方
- 1988年刊『上毛民俗』所収、恩田さく「春宵愚談読後記」に記録がある。
- 地域
- 群馬県前橋市
- 年代
- 昭和
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ