びょうしつのとをならすひのたま
病室の戸を鳴らすヒノタマ
国内
流言・風説
- どんな話か
- 病人の部屋の戸ががたつくとヒノタマが現れ、墓から寺へと飛んでいくと言われた。
- 細部
- 旧上野市治田村では、病人のいる部屋の戸が激しくがたつくと、ヒノタマが現れる前触れと受け止められた。光の玉はまず墓地へ飛び、その後に薬師寺へ向かい、飛来した折には寺の本堂の鐘が誰も触れないまま鳴ったと記録されている。人の生死に呼応して火の玉が墓地と寺を行き来し、さらに鐘の音まで生じる点に異常性がある。三重県伊賀市の旧上野市治田村に伝わる話は、田中久夫「三重県伊賀上野の墓制と葬制」(『民俗』1967年)に記録されている。
- 広まり方
- 『民俗』1967年「三重県伊賀上野の墓制と葬制」(田中久夫)に見える。
- 地域
- 三重県伊賀市
- 年代
- 昭和初期
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ