へび
蛇
国内
流言・風説
- どんな話か
- 日に日に瘠せる娘を案じた父が山伏に尋ねると湯の中で産ませ夫に鷲の卵を与えよと告げられ、娘は蛇を産み、夫も大蛇と化し鷲と争って落命したという。
- 細部
- ある娘が若い夫のもとに嫁いで身ごもったが、月日を追うごとに体はやつれていくばかりだった。心配した娘の父が山伏のもとを訪ね、なぜこのようなことになるのか尋ねたところ、子は湯の中で産ませるべきであり、夫には鷲の卵を取って与えるようにと教えられた。言われたとおりにすると、娘は湯の中に無数の蛇を産み落とし、その蛇はことごとく死に絶えた。一方、鷲の卵を手にした夫のほうは、たちまち大蛇の姿に変じて木によじ登り、卵を奪おうとする。ところがそこへ親鷲が現れて激しい争いとなり、夫は敗れて岩の上に落ち、命を落としてしまったという。
- 広まり方
- 1929年の『旅と伝説』掲載、榊木敏「伝説の島原(七)―蛇の伝説ニ三―」に記録されている。
- 地域
- 長崎県雲仙市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ