へび
蛇
国内
流言・風説
- どんな話か
- 戸田市に伝わる話で、母を邪険に扱った娘が誤って井戸に落ち、半身が蛇になった母に巻き付かれるが、婿への情から許されてそのまま母は息絶えたという。
- 細部
- 武州板橋から一里ほど離れた西戸田村に、二人の娘を持つ寡婦が暮らしていた。姉娘は親不孝者で、母に食事を与えようとしなかった。姉の夫がひそかに食物を運んでいたが、姉に見つかって取り上げられ、蹴散らされてしまう。この仕打ちで母は病を得て、泣きながら寝床を抜け出し井戸に身を投げた。姉の夫が驚いてハシゴを下ろそうとしたところへ姉が駆けつけ、誤って井戸に落ちてしまう。すると母は下半身が蛇に変じて姉にからみついたが、婿の情け深さが忘れられず、その心をくんで姉を許して放し、そのまま息絶えた。姉もほどなくして亡くなったという。
- 広まり方
- 1974年刊行の『日本随筆大成 第二期』に収められた神谷養勇軒の随筆『新著聞集』に記録されている話である。
- 地域
- 埼玉県戸田市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ