へび
蛇
国内
流言・風説
- どんな話か
- 蛇淵のそばに住む娘に夜な夜な正体不明の男が通い、糸をたどると淵に至り、無数の蛇の子を産む昔話。
- 細部
- 蛇淵と呼ばれる淵のほとりに、傷ひとつない美しい娘が家族と暮らしていた。娘は夜になるとどこからか男がそばに来て寝ていくと訴える。障子を開ける様子もなく、言葉も発さず、体はひどく冷たいのだという。不審に思った家族が男の着物の裾に糸を通した針を刺しておき、翌朝その糸をたどってみると、淵の上まで続いていた。やがて娘は身重になり、たらいに何杯分もの蛇の子を産み落とす。生まれた子らを竹藪に捨てると蝶になって飛んでいき、娘自身はほどなく亡くなってしまったという。同じ土地には、夜ごと通ってくる男の正体を確かめようと着物に糸を刺し、たどってみると池に入っていったという話や、毎晩通う男によって女の腹が大きくなり、やはりたらい何杯分もの蛇の子を産んだという話も伝わっている。
- 広まり方
- 1962年の『芸能』所収、国学院大学説話研究会「四国の口承文芸―那賀郡平谷周辺(其の二)―」「同―木頭村出原・和無田・蝉谷周辺―」「同―木頭村・出原・和無田・蝉谷周辺―」に記録がある。
- 地域
- 徳島県那賀町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ