へび
蛇
国内
流言・風説
- どんな話か
- 合戦の返り血を浴びて瞳が白く濁り、死者の魂を宿したまま山路をさまようという蛇。
- 細部
- 慶長五年の関ヶ原の戦いでは、助命を乞う西軍の兵たちが、勝ちに乗じた東軍の手で容赦なく斬られたと語られる。そのとき草むらにいた蛇は降りかかる血しぶきを浴びて目が利かなくなり、瞳は白く濁ってしまった。討たれた者たちの魂がその身へ移ったといい、今も付近の山道をあてどなくさまよい続けているという。合戦の惨状が生き物の姿かたちを変えたものとして受け継がれており、戦場の記憶が土地の怪異へ折り重なっている語りである。
- 広まり方
- 2001年の『民俗文化』所収、馬場杉右衛門の莚命酒の今昔-犬上郡多賀大社-に記されている。
- 地域
- 滋賀県米原市
- 年代
- 安土桃山時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ