へび
蛇
国内
流言・風説
- どんな話か
- 元禄16年に男児の腹から竜が出た話と、文化2年に妻女の頭痛から小蛇が天へ昇った話の二つ。
- 細部
- 元禄16年5月のこと、京の油小路二条上ルにあった町で、ある子供が急に高い熱を出したのち、腹に腫れ物のようなものができ、そこに口が開いて言葉を発したり食べ物を欲しがったりするようになったという。医者が調合した薬を飲ませたところ、10日ほどして子供の肛門から竜を思わせる生き物が現れ出たと伝えられている。また文化2年3月21日には、東六条の善久寺に住む妻女がひどい頭痛に苦しんでいたところ、髪の生え際から小さな虫が這い出し、みるみる小蛇に姿を変えたという出来事もあった。この小蛇を戸外へ掃き出すと、たちまち黒雲が舞い降りて蛇を乗せたまま天へ昇っていき、妻女の頭痛はそれきり治まったという。もっとも、そのとき同時に降った雹のために、あたり一帯の田畑の作物はすっかり駄目になってしまったとも伝えられている。
- 広まり方
- 1974年刊『日本随筆大成第2期』所収、神谷養勇軒「新著聞集」、および1975年刊『日本随筆大成第1期』所収、菅茶山「筆のすさび」に記されている。
- 地域
- 京都府京都市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ