へび
蛇
国内
流言・風説
- どんな話か
- 海陽町では山で寝ると蛇に魅入られるといい、正体を隠して通った蛇に娘が異類の子を産んだ話も残る。
- 細部
- 海陽町では、女性が山で寝てしまうと雄の蛇に魅入られるといわれ、決して寝てはいけないとされていた。四、五年前にも、蛇の子を産んだという女性がいて、生まれた子は蛙の子のような姿をしていたという。大明神の前で寝ていたために、知らないうちに蛇に触れてしまったのだろうと噂され、生まれた子はまもなく亡くなったと伝えられている。三月の桃の節供、五月のしょうぶの節供、九月九日の栗の節供に供えるお神酒を飲むと、お腹の中の悪いものが下りるとも語られている。別の話では、ぜんべえという者の娘のもとへ、ある美男子が通ってくるようになったが、どことなく様子がおかしいことに娘が気づき、着物に針で糸を通して結びつけておいたところ、その糸は井上神社のつづら渕のあたりで消えていた。正体は蛇の化けたものだったとわかったが、娘はすでに身ごもっており、たらい三杯分ものオタマジャクシの卵のようなものを産み落としたという。それを馳馬の栗の木の下に捨てるとそこからミョウガが生えてきたが、これは決して食べてはいけないと言い伝えられている。
- 広まり方
- 『民俗採訪』1979年、国学院大学民俗学研究会「徳島県海部郡宍喰町」に記録されている。
- 地域
- 徳島県海陽町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ