ふねのおと
舟の音
国内
流言・風説
- どんな話か
- 南風で荒れた雨の夜、海上から人の声と和船の物音が届き、霊が帰れと促すのだという。
- 細部
- 南寄りの風が吹いて波が高くなり、雨の激しく落ちる晩には、沖のほうから人の話し声や木造船の立てる音が届くことがあるという。ただしそれは誰の耳にも入るものではなく、海を仕事場にする者だけが聞き取れるのではないかと言われた。土地では、これを死者の魂が引き返せと告げる知らせと解し、聞こえたら舟を戻すものと受け止めていた。怪異が警告として機能している点に、漁の危険と隣り合わせの暮らしが表れている。
- 広まり方
- 1970年の『藤沢民俗文化』所収、間宮美智子「江の島民俗調査報告」に記録がある。
- 地域
- 神奈川県藤沢市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ