ふこうのきざし
不幸の兆
国内
流言・風説
- どんな話か
- 何十匹もの蚕が畳一畳分もの巨大な繭を作った年、一家に死が相次ぎ不幸の兆しだったとされた話。
- 細部
- 南アルプス市のある種繭製造業者のもとで、何十匹もの蚕が寄り集まり、畳一畳ほどの広さにもなる、絹地のように厚い一枚の真綿の繭を作り上げるという出来事があった。ところが、まさにその年のうちに、この家では祖父が亡くなり、続いてその子どもも亡くなり、さらに分家の長男の子どもが自ら命を絶つという不幸が重なった。運が傾いたこの家はその後ほとんどの家系が死に絶え、没落してしまったのだという。人々はのちになって、あの異様に大きな繭こそが、これから訪れる不幸を告げる兆しだったのだと語り合ったと伝えられている。
- 広まり方
- 1946年の『民間伝承』に坂木敏雄が記した「落合村の吉凶俚諺」に収められている。
- 地域
- 山梨県南アルプス市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ