べなんだんてぃ
ベナンダンティ
Benandanti
国外
儀式・遊び
- どんな話か
- 羊膜をかぶって生まれた者は「善き者」として選ばれ、夜な夜な霊魂となって魔女たちと戦い作物の豊穣を守っていると信じたイタリア北部の農民信仰。異端審問にかけられ記録が残った。
- 細部
- フリウリ地方の一部の農民は、羊膜をかぶって生まれた者には特別な力があり、季節の変わり目の特定の夜に肉体を離れて霊的な戦いに赴き、ウイキョウの茎を武器にモロコシの茎を持つ魔女(マランダンティ)と戦って作物の実りを守っていると信じていた。1575年、フリウリの村イアッシコのパオロ・ガスパルットが異端審問にかけられたのが最初期の記録とされ、当初は素朴な農民の空想話として扱われたが、審問が重ねられるうちに次第に「悪魔のサバト」に類するものとして扱われるようになり、有罪とされる者も出た。歴史学者カルロ・ギンズブルグが1966年の著書『ベナンダンティ』で異端審問の記録を発掘し紹介したことで、この信仰は広く知られるようになった。
- 広まり方
- 元々はフリウリ地方の農村共同体内で口頭伝承されていた信仰だったが、異端審問の記録として文書化され、20世紀にギンズブルグの研究書を通じて学術的に世界へ紹介された。
- 地域
- イタリア・フリウリ地方
- 年代
- 近世(16~17世紀)
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ