あしおと
足音
国内
流言・風説
- どんな話か
- 誰かが亡くなると、寺の僧のもとには足音が聞こえてくるという言い伝えがある。
- 細部
- 多羅尾では、人が亡くなったとき、寺の僧にだけ足音が届くといわれてきた。誰かが訪ねてきた気配だけがあり、姿は見えないまま音が残るという語り方で、死と寺との結びつきの深さがうかがえる。知らせを受け取る役目を担う僧が、人の口よりも先に音のかたちでそれを知るという構えになっており、足音そのものを死の知らせとして受け取る俗信である。日常の物音が別の意味を帯びる瞬間を切り取った聞き書きといえる。
- 広まり方
- 1964年の『民俗採訪』所収、國學院大學民俗学研究会による滋賀県甲賀郡信楽町多羅尾の報告に記録がある。
- 地域
- 滋賀県甲賀市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ