ふうふぎのぞくしん
夫婦木の俗信
国内
物品・機械
- どんな話か
- 金桜神社の夫婦木から滴る水には懐胎や治病の効があるとされ、出産・死・山仕事等の俗信も多数伝わる。
- 細部
- 甲府市の金桜神社には夫婦木と呼ばれる神木があり、幹の北側には三角形の穴があって、その奥に男根の形をした木の芯がある。そこから滴り落ちる水を飲んだり、木の皮を煎じて飲んだりすると、ある者は子を授かり、ある者は病を治すといわれ、願いが叶うと旗や小さな鉄の鳥居を奉納する風習があった。このほか中道町では、妊娠中や出産後の心得、死の近いことを知らせる兆し、山仕事における注意事項、日々の吉凶を占う予兆、してはならない禁忌、効き目のある呪術など、暮らしの各場面にまつわる俗信が数多くまとめて聞き取られている。個々の内容は簡潔な記録にとどまるが、信仰の対象となる木から日常のふるまいに至るまで、俗信が生活全般を覆っていたことがうかがえる。
- 広まり方
- 1935年刊『旅と伝説』掲載、今井福次郎「甲斐の樹木信仰」と、1984年刊『右左口の民俗―山梨県東八代郡中道町右左口地区―』の「人の一生」「生産労働」「信仰」各章、東洋大学民俗研究会の調査に、あわせて9件が記録されている。
- 地域
- 山梨県甲府市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ