おしらさま
オシラサマ
国内
物品・機械
- どんな話か
- 娘が愛馬を父親に殺されたことを悲しみ、馬と共に天へ昇って蚕の神になったという由来を持つ、東北の農家に伝わる一対のご神体。
- 細部
- 桑の木の棒に馬と娘の顔を彫り、布を何枚も重ねて着せかけたものがオシラサマの姿とされ、養蚕・眼病治癒・農耕・狩猟などの守り神として祀られてきた。『遠野物語拾遺』には、天に昇った娘が両親の夢枕に立ち、臼の中の虫を桑の葉で飼うよう教えて絹糸を得させたことが養蚕の由来になったとする後日譚も記録されている。年に一度、家によっては「オシラアソバセ」と呼ばれる行事でこの像を手に取り、祭文を唱えながら揺り動かす風習も残る。
- 広まり方
- 同種の馬と人間の婚姻譚は中国の説話集にも見られるが、遠野の口寄せ巫女が唱えていた祭文を柳田國男が『遠野物語』にまとめて紹介したことで、遠野がオシラサマ信仰の中心地として広く知られるようになった。
- 地域
- 岩手県遠野市一帯(南部地方全域にも類話あり)
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ