ざっはーく
ザッハーク
Zahhak (Aži Dahāka)
国外
呪物・呪い
- どんな話か
- 悪魔にそそのかされて両肩から二匹の蛇が生える呪いを受け、その蛇を鎮めるために毎日若者の脳を差し出させたと語られるペルシア神話の暴君。
- 細部
- ザッハークはもともと善良な部分もあった王子だったが、悪魔にそそのかされて父を殺し王位に就いたとされる。悪魔が料理人に化けて褒美として彼の両肩に口づけしたところ、そこから二匹の黒い蛇が生え、切ってもすぐに生え変わる呪いにかかった。蛇の苦しみを鎮める方法は人間の脳しかないと吹き込まれたザッハークは、以後長きにわたり毎日二人の若者を犠牲にして脳を蛇に与え続けたとされる(実際には勇気ある料理人が人間の脳の一部を羊の脳にすり替え、助かった若者たちを山地へ逃したという話も伝わる)。最後は英雄フェリドゥーンに倒され、伝説の暴政に終止符が打たれた。
- 広まり方
- ゾロアスター教の聖典アヴェスターに登場する三つの頭を持つ怪物アジ・ダハーカが原型とされ、口承を経て10世紀末~11世紀初頭にフェルドウスィーの叙事詩『シャー・ナーメ』にまとめられた。以後、暴政と圧政の象徴としてイラン文化圏で語り継がれ、現代のイランでも新年の火祭りの由来説話などと結び付けて言及されることがある。
- 地域
- イラン
- 年代
- 11世紀に文学化(起源はゾロアスター教の聖典アヴェスターまで遡るとされる)
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ