よなきいし
夜泣石
国内
物品・機械
- どんな話か
- 雲仙で責め苦にあった夫との別れに吾妻嶽へ登った妻が、戻らぬまま悲しみで石と化したと伝わる岩に女の泣き声が聞こえるという。
- 細部
- 南島原市北有馬町に伝わる話で、かつて土黒村にひとりの男が流れてきて理髪店を営んでいた。そこへ一人のキリシタンの僧が訪ねてきて、男の患っていた足の傷を治療したことから評判が広まり、教えに帰依する人々が次第に増えていったという。やがて禁教の取り締まりが厳しくなると、この床屋の主人も捕らえられ、雲仙の地獄と呼ばれる場所で責め苦を受けることになった。夫との今生の別れを告げようと、妻はひとり吾妻嶽へ登っていったが、そのまま里へ帰ることはなく、悲しみのあまり石に姿を変えてしまったと語られている。今でも折にふれ、その岩からすすり泣くような女の声が聞こえるという。
- 広まり方
- 1929年の『旅と伝説』に掲載された、榊木敏「伝説の島原(五)」に記録がある。
- 地域
- 長崎県南島原市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ