いいだのよなきいしとむらのくい
飯田の夜泣き石と村の悔い
国内
物品・機械
- どんな話か
- 村人に見放されて果てた者の嘆きを吸い、夜ごと声を上げるようになった石である。
- 細部
- 二通りの由来が語られている。ひとつは旅の武士の話で、一夜の宿を乞うたのに誰も応じず、武士は石に腰を下ろしたまま人の情のなさを嘆いて涙のうちに夜を明かした。翌朝その姿は消え、以来毎晩悲しげな泣き声が響くようになる。村人は断ったことを悔いて石を供養し、ようやく声はやんだという。もうひとつは、食を求めて歩いてきた父子が与えられるものもなく、石のそばで力尽きて凍え死んだという話で、それから石が夜ごと泣くのだと伝える。いずれも、助けを拒んだ村の側の後ろめたさが石に宿る形になっている。
- 広まり方
- 1984年の『伊那』に載る原五郎の記事、喬木の伝説に二話が収められている。
- 地域
- 長野県飯田市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ