まつもとのふううがふらせるやのねいし
松本の風雨が降らせる矢ノ根石
国内
物品・機械
- どんな話か
- 激しい風雨が過ぎたあとに、鏃の形をした石が空から降ることがあるといわれた。
- 細部
- 荒れた天候がおさまったころ、地上に矢じりの形をした石が見つかることがあり、これは降ってきたものだと考えられていた。ヤジリイシとも呼ばれ、随筆にはヒレキジンの名も併記される。実際には土中の石鏃が雨で洗い出されたものと見られるが、当時は嵐そのものが石を天から落としたと理解されたわけである。人の手を離れた道具が天変とともに現れることで、単なる石が霊異のしるしとして扱われた例といえる。
- 広まり方
- 1973年刊『日本随筆大成第二期』所収、武田信英の『草廬漫筆』に記されている。
- 地域
- 長野県松本市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ