やくしにょらいぞう
薬師如来像
国内
物品・機械
- どんな話か
- 廃寺となった東方寺の薬師如来を慕う村で、百姓作右ェ門の網に3度石が入り、それが薬師如来像と分かって村人が再来と喜んだという話。
- 細部
- 小佐にあった東方寺が廃寺となり、須佐の光明寺に統合されてから数年が過ぎたころのことである。小佐に住む百姓の作右ェ門という人物が、ある日魚を捕ろうと海に出たところ、思いがけない大漁に恵まれた。ところが「すくいだま」と呼ばれる網の中に石が入っていたため、これを何気なく海へ投げ捨ててしまう。もう一度網を入れてみても、また同じように石が入っていたので、これも捨ててしまった。ところが三度目に網に入った石をよく見てみると、それが薬師如来の像であることに気づき、作右ェ門は驚いてこれを村に持ち帰った。かつて東方寺で信仰されていた薬師如来がふたたび現れたのだと、村人たちは喜んでこの像を敬い、大切にまつったという。
- 広まり方
- 2003年の『みなみ』に掲載された磯部宅成「豊浜の風俗、習慣、言語について」に記録がある。
- 地域
- 愛知県南知多町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ