やぶにこうのもの
藪に香の物
国内
物品・機械
- どんな話か
- 尾張の禅院に埋められた瓶に瓜や茄子、塩を入れて通ると荷が軽くなるといい、諺「藪にも香の物」の由来ともされる話。
- 細部
- 尾張国にあった禅院、妙心山正法寺の境内には、四石ほど入る大きな瓶が土中に埋められていたという。近くの川で洗った瓜や茄子を数個ずつその瓶に入れてから通り過ぎるのが習わしで、瓜や茄子を売り歩く商人がそのまま担いで通ると荷が重くて肩に食い込むほどだったが、瓶に品物を入れてやるとたちまち軽くなったと伝えられる。塩を運ぶ商人にも同じ効き目があり、年によって瓜茄子と塩のどちらが多く供えられても、味の加減は変わらず一定だったというから不思議である。「藪にも香の物」という諺はこの故事にちなむとされ、瓶の中身は毎年六月五日の朝になると熱田社へ献じられる習わしだったという。
- 広まり方
- 1973年刊行の『日本随筆大成』第二期に収められた滝沢馬琴「兎園小説」に記録が残る。
- 地域
- 愛知県あま市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ