つえざくら
杖桜
国内
物品・機械
- どんな話か
- 大田市三瓶町では、吹雪で命を落とした比丘尼が持っていた桜の枝を地に挿したところ芽吹いたと伝わる。
- 細部
- 島根県大田市三瓶町に伝わる樹木の由来話である。ある比丘尼(尼僧)が、吹雪に見舞われて命を落としてしまった。その際、比丘尼が手にしていた桜の枝が、亡くなった場所にそのまま挿されて残ることになった。すると、ただの枝だったはずのそれがやがて根を張り、芽を吹いて育っていったのだという。この木は「杖桜」と呼ばれるようになり、旅の途上で命を落とした人物の持ち物が、後の世まで残る一本の木として結実したという意味で、悲劇と再生を結びつける言い伝えとして語り継がれている。
- 広まり方
- 1961年の『伝承文学研究』に掲載された福田晃「盲人の一系譜―甲賀望月氏系図をめぐって―」の中で紹介されている。
- 地域
- 島根県大田市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ