せんごひゃくきゅうじゅうさんねんのしゅんかんいどうへいしでんせつ
1593年の瞬間移動兵士伝説(ヒル・ペレスの伝説)
The Legend of the 1593 Transported Soldier (Gil Pérez)
国外
流言・風説
- どんな話か
- マニラで衛兵をしていたスペイン兵が一瞬でメキシコシティの広場に現れ、まだ届いていないはずの総督暗殺の報を知っていたため投獄されたという奇談。
- 細部
1593年10月、フィリピン・マニラの総督府で衛兵についていたある兵士が、めまいを覚えた直後、太平洋を挟んだメキシコシティの中央広場に立っていたという。フィリピン軍の制服のまま、まだ本国に届いていないはずの総督暗殺の一件を語ったため、脱走兵あるいは魔術師の嫌疑で捕らえられた。数ヶ月後にマニラから来たガレオン船の乗客が、暗殺の翌日にマニラで彼を見たと証言し、話が裏付けられたとされる。
この逸話が文献に残る最初の例は事件から一世紀後、1698年のガスパル・デ・サン・アグスティン修道士による記述で、事実として紹介され、魔術と結びつけて語られている。1900年のルイス・ゴンサレス・オブレゴンの著作を経て、1908年にトマス・ジャンヴィエが『ハーパーズ・マガジン』でこの兵士を「ヒル・ペレス」の名で紹介し、広く知られるようになった。
- 広まり方
- 修道士の年代記から19〜20世紀の著述家による再紹介を経て、メキシコの怪奇伝説として定着し、現代でも瞬間移動や超常現象の逸話として言及される。
- 地域
- メキシコシティ(スペイン領マニラからの瞬間移動先とされる)
- 年代
- 植民地時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ