はるはうすのあくまのあかんぼう
ハル・ハウスの悪魔の赤ん坊
The Devil Baby at Hull-House
国外
流言・風説
- どんな話か
- 社会運動家ジェーン・アダムズが設立した福祉施設ハル・ハウスの屋根裏に、角と蹄と尻尾を持つ「悪魔の赤ん坊」が隠されているという噂が1913年のシカゴで爆発的に広まった。
- 細部
- 1913年、ジェーン・アダムズが設立したシカゴの移民向けセツルメントハウス、ハル・ハウスの屋根裏に、角、山羊のような蹄、尖った尻尾を持つ悪魔の赤ん坊が隠れているとの噂が広がった。赤ん坊は卑猥な言葉を話し、葉巻を吸うとも語られ、これを信じた移民女性を中心に数千人が姿を見ようと押し寄せ、アダムズらは約6週間対応に追われた。既存の記録では1913年10月31日のシカゴ新聞報道を発端とするが、別の記録は春に噂が広まったとして日付を特定しない。民族ごとに異なる家族譚も生まれ、アダムズは移民女性の不安や世代間対立の表れとして著書で論じた。歴史家は事実の裏付けがない都市伝説として扱っている。
- 広まり方
- アダムズは新聞で否定声明を出し噂の出所を突き止めようとしたが、否定すればするほど「隠しているに違いない」と信じる人が増える状況になった。アダムズは後年の回想録でこの騒動を記録し、移民コミュニティの厳しい生活における一種の心理的なはけ口だったのではないかと分析しており、現在も社会学・民俗学の研究対象として言及される。
- 地域
- アメリカ合衆国イリノイ州シカゴ、移民向けセツルメントハウス「ハル・ハウス」
- 年代
- 1913年
- 検証状況
- 口承で流布
口伝えや報道で広まり、明確な起源が特定されていない。 - タグ