てあらいいし
手洗石
国内
物品・機械
- どんな話か
- 法花山の登り口にあった手洗石に手ぬぐいを投げ入れると、罪の重い者は沈んで先へ進めなくなったという。
- 細部
- 西国三十三所の札所である一乗寺へ向かう法花山の登り口には、かつて大きな手洗石が据えられていた。参拝に訪れる人々はそこへ手ぬぐいを投げ入れる習わしがあり、日頃の行いに罪が深い者の手ぬぐいだけが石の底に沈んでしまうのだという。手ぬぐいが沈んだ者はその先へ進めなくなり、それでもかまわず歩みを進めようとすると、目の前に見たこともない大きな川が現れる。周りの者は舟に乗って難なく渡っていくのに、自分だけはどうしても渡ることができず、山を下りるほかなかったと語られている。もっとも今ではこの手洗石そのものが失われてしまい、誰もが分け隔てなく参詣できるようになっている。
- 広まり方
- 1930年の『旅と伝説』に掲載された、栗山一夫「下里村の民譚」に記録がある。
- 地域
- 兵庫県加西市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ