いしのまきのひょうちゃくかんのんたくせん
石巻の漂着観音託宣
国内
物品・機械
- どんな話か
- 安倍貞任の守り本尊だった正観音が北上川から漂流の末に漁師へ託宣し、給分に祀られたと伝わる。
- 細部
- 給分にある観音堂に安置されている正観音は、もとは安倍貞任が身を守るために信仰していた本尊であったという。前九年の役のときにこの像は北上川に流され、川を三年、海を三年にわたって漂い続けた。田尻島にたどり着いたときには、島の人々がその姿を見慣れないものとして恐れ、再び押し流してしまった。その後、給分の浜辺に流れ着いたものの、しばらくは誰にも気づかれずにいたが、ある漁師に自分がここにいることを知らせる託宣を下し、それによってようやく見出されて祀られるようになったのだという。この観音を祀る祭りの日には、決まって東風が吹くとも言い伝えられている。
- 広まり方
- 1935年刊『旅と伝説』所収、内藤道直「牡鹿半島の旅」に記録がある。
- 地域
- 宮城県石巻市
- 年代
- 平安時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ